- 日本形成外科学会 認定専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
- 2016年 スキンリファインクリニック吉祥寺院院長 勤務
- 2021年 東京美容外科 銀座院院長 勤務
- 2024年 GLAMRULE CLINIC 銀座院 院長

バニーラインにボトックス注射をすることで、鼻筋に刻まれるシワを目立たなくする治療は多くのクリニックで行われています。
しかし、注入の仕方を誤ると表情が不自然になる、笑顔が引きつる、効果がまったく感じられないといった失敗につながることがあります。
この記事では、バニーラインのボトックス治療で実際に起こりうる失敗例や原因、効果が出ない理由、万が一の対処法まで詳しく解説します。
ボトックス注射は、表情ジワの改善に高い効果が期待できる治療法ですが、バニーラインへの施術では、失敗によるリスクも存在します。
その一つが、表情が不自然になったり、笑顔が引きつって見えたりするケースです。
これは、ボトックスが周囲の表情筋にまで影響してしまうことで、表情の動きに違和感が生じるためです。
本来自然に笑ったときにできるシワが消えすぎたり、特定の筋肉だけが過剰に抑制されると、顔全体のバランスが崩れ、意図しない印象を与えることがあります。
鼻筋のラインだけが際立って見える場合も、ボトックス注入の失敗例として挙げられます。
これは、バニーライン周辺の筋肉にだけ効果が出た結果、他の部分とのコントラストが強調されてしまうことで起きる現象です。
施術後に「シワが薄くなったけれど、逆にそこだけ浮いて見える」と感じる方もいます。
まぶたが重く感じたり、眉が下がるといった副作用も報告されています。
これは、誤って前頭筋や眼輪筋に影響が及んだ場合に起こり、視界が狭く感じたり、眠たそうな表情になることがあります。
加えて、そもそもシワが改善されず、施術の効果を実感できない場合もあります。
これはバニーラインの原因が筋肉ではなく皮膚のたるみや骨格構造にある場合、ボトックス単独では十分な改善が得られないためです。
バニーライン治療において、ボトックスの注入量は非常に繊細な調整が求められます。
注入量が多すぎると、筋肉の動きが過剰に抑制され、不自然な表情になるリスクがあります。
とくにバニーラインの形成に関わる上唇挙筋や鼻筋周辺の筋肉は表情に直結するため、慎重な調整が必要です。
逆に注入量が少なすぎると、十分な効果が得られず、患者が変化を感じにくくなります。
これは、施術直後には効いているように見えても、数日で効果が消えてしまうなどの問題を引き起こすことがあります。
注射位置のズレも大きな失敗要因です。
筋肉の動きに対する理解が不足したまま施術を行うと、意図しない部位にボトックスが作用し、表情がゆがんだり、他の表情筋に悪影響を及ぼすことがあります。
さらに、バニーラインが必ずしも筋肉の緊張によってできるとは限らない点にも注意が必要です。
皮膚のたるみや骨格による構造的なシワであれば、いくらボトックスを注入しても改善は見込めません。
このようなケースでは他の治療法との併用が必要です。
バニーラインへのボトックス注射後に効果が感じられない場合、その原因はさまざまです。
まず考えられるのが、皮膚のたるみや骨格構造によるシワです。
このような構造的なシワには、ボトックスは効果が限定的であり、リフトアップ治療やヒアルロン酸との併用が必要になることがあります。
次に、筋肉の使い方のクセや表情習慣も無視できません。
たとえば、笑うたびに強く鼻にシワを寄せる癖がある人は、ボトックスの効果が一時的で終わってしまうことがあります。
表情筋の過剰な使用は、治療効果の持続期間を短くしてしまう要因となります。
また、体質や代謝の違いによる個人差も影響します。
代謝が早い人はボトックスの分解も早くなりやすく、一般的な持続期間よりも短くなることがあります。
これは施術の効果が弱いように感じる一因になります。
さらに、使用された製剤の種類や品質が影響するケースもあります。
保存状態が悪かったり、正規品でない製剤が使用された場合、効果が十分に発揮されない可能性があります。
万が一バニーラインへのボトックス治療に失敗してしまった場合、まずは慌てずに施術を受けたクリニックへ相談することが重要です。
ボトックスの効果は一時的であるため、自然に元に戻るまで待つという選択肢もあります。
通常は3〜6ヶ月ほどで効果が切れてきます。
しかし、不自然な表情が日常生活に支障をきたす場合は、早期に対処する必要があります。
追注入や修正注入が可能な場合もあり、表情のバランスを整えるための施術を再度行うことがあります。
ただし、さらなる注入は筋肉の過度な抑制につながるリスクもあるため、慎重な判断が求められます。
また、ボトックスで十分な改善が得られない場合には、他の治療法を併用する方法も検討されます。
たとえば、ヒアルロン酸によるボリューム補正や、ラジオ波・高周波機器によるリフトアップなどが選択肢となります。
さらに、修正を任せる医師やクリニック選びも非常に重要です。
経験豊富な医師であれば、表情筋の動きや全体のバランスを見ながら適切なアドバイスと対応を行ってくれます。
症例写真やレビューを確認し、信頼できる医療機関を選ぶことが、失敗からの早期回復への第一歩となります。