- 日本形成外科学会 認定専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
- 2016年 スキンリファインクリニック吉祥寺院院長 勤務
- 2021年 東京美容外科 銀座院院長 勤務
- 2024年 GLAMRULE CLINIC 銀座院 院長
「胸のサイズや形を変えたい」と思ったとき、豊胸手術は有力な選択肢の一つです。
しかし、すべての人にとって安全かつ最適な方法とは限りません。
体質や生活環境、将来のライフプランによっては、手術が向いていないケースもあります。そうした条件を見落としたまま施術を受けてしまうと、思わぬトラブルや後悔につながる可能性もあるのです。
本記事では、「豊胸手術が向いていない人の特徴」や「施術を避けるべきタイミング」をわかりやすく解説します。
豊胸手術は一度受けたら終わりではなく、術後の経過観察や必要に応じた再施術が求められることがあります。
特にシリコンバッグは、10年~15年程度を目安に入れ替えやメンテナンスが必要になることも多く、その都度費用と時間がかかります。こうした長期的なケアが負担に感じる方は、慎重に判断するべきです。
血液凝固異常、重度の糖尿病、自己免疫疾患、強いアレルギー体質などがある場合、感染や合併症のリスクが高まります。
健康状態によっては手術そのものが難しいケースもあるため、事前の医療チェックは欠かせません。
「理想の自分」を強く求めるあまり、術後に少しでもイメージと異なると大きなストレスを感じる方もいます。
美容手術はあくまで自己満足を高める手段の一つであり、過度な期待を抱いていると後悔につながることもあります。
10代後半から20歳前後は、ホルモンバランスや体型が変化しやすい時期です。この段階での豊胸手術は、将来の胸の形や健康への影響が読み切れないため、慎重な判断を勧めています。
一方で、20代前半でも健康状態が安定し、体型の変化がほぼ落ち着いている場合は手術を受けるケースもあります。その際は、妊娠・授乳など将来のライフイベントによる変化も踏まえた上で、医師と十分に相談して決定することが重要です。
自分の脂肪を使う方法ですが、極端に痩せていて十分な脂肪が採取できない方には向きません。また、注入した脂肪がすべて定着するわけではなく、効果が想定より少ない場合もあります。
確実なサイズアップが可能ですが、バッグの入れ替えや経過観察が長期的に必要です。将来的な手間やコストを避けたい方には負担が大きい選択肢となります。