「シリコンバッグの重さって、実際どれくらい?」
「入れたあと、重さが気になったり疲れたりしないの?」
豊胸を真剣に考え始めると、サイズや形と同じくらい“重さ”についての疑問が出てくる方は少なくありません。見た目はもちろん、日常生活や将来のバストの状態にも関わる要素だからこそ、事前に正しく理解しておきたいところです。
本記事では、シリコンバッグの重さがどのように決まるのか、ブランドによる体感の違い、体に与える影響やリスク、選び方のポイントまで、患者様の声や医療現場での知見をもとに分かりやすく解説します。
シリコンバッグは容量(cc)と重さ(g)がほぼ1対1なので、例えば 300cc=約300g と考えるとイメージしやすいです。
たとえば「100ccで1カップアップ」と覚えておくと、容量がどれだけ増えるかやメリット・デメリットが直感的に判断できます。
「同じ300ccでも、なぜか軽く感じるバッグがある」と感じる方は少なくありません。
実際、どのブランドでも300cc=約300gと物理的な重さは変わりませんが、「重さの感じ方」は素材や構造の違いによって大きく左右されます。
たとえばMotiva®のErgonomixシリーズは、体の動きに合わせて自然に形が変化するゲルを採用しており、バストの揺れと一体化するような設計です。
そのため、重さが一点に集中せず、自然と分散されているように感じられます。一方で、従来型のスムースタイプは形状が固定されており、重さが局所にかかることで圧迫感を感じやすい傾向があります。
ブランド | 重さの感じ方・体感 |
---|---|
Motiva Ergonomix | 動きに沿って形が変わるため、体にフィットしやすく軽く感じる |
Motiva Ergonomix2 | さらに進化した柔らかさとフィット感。寝た時に自然に流れる形が特徴 |
Perle | 柔らかさ重視。自然な丸みと重さ分散で違和感が出にくい |
従来型スムースバッグ | 固定的な形状のため、重さが一点に集中しやすい |
多くの患者様が「重さがずっとあると、下垂しやすいんじゃないか?」と心配されます。実際、重いバッグを入れすぎると皮膚にかかる負担が増え、将来的に「胸が下がる?」と感じる方もいらっしゃいます。
当院では体型や皮膚の厚さを考慮して、適切な容量を提案し、自然なバストラインを維持しやすくする工夫をしています。
「胸に何か入っている感じがずっと続いたらどうしよう…」と不安になる方も多いです。術後は初めに硬さや違和感を覚える方がいらっしゃいますが、時間とともに皮膚になじんで自然に感じられるようになることが多いです。
痩せ型の方や皮膚が薄い方には、とくに柔らかく軽いバッグを選ぶか、脂肪注入を併用することで異物感を軽減する工夫をしています。
バッグの重さによって、無意識に肩や背中に力が入り、姿勢が変わってくることがあります。特に大きめのバッグを入れた場合、バストの重みをかばおうとして背中を丸めたり、猫背になったりすることもあります。
また、「洋服がきつく感じる」「サポートブラのフィット感が変わった」といった変化に戸惑う方も少なくありません。術後は自分の体のバランスを意識して、無理のない姿勢やインナー選びを心がけることが大切です。
痩せていたり皮膚が薄い方は、重すぎるバッグだと異物感や下垂のリスクが高まります。
そのため、軽めのゲルや、脂肪注入と併用する方法で自然なボリューム感に調整する方法をご提案しています。当院では体型や皮膚厚を測定しながら、重さとのバランスも確認しつつ選べるようサポートします。
「日常の快適さを保ちつつサイズアップしたい」という方には、軽めのバッグを選ぶことで違和感が少なく、スポーツや寝るときも快適に過ごせる設計が可能です。
一方、よりしっかりとした見た目を求める方には中容量(300~400cc程度)を推奨し、重さと見た目のベストバランスを一緒に考えます。
バッグを「大胸筋下」に挿入すると、筋肉が支えとなって重さを支えやすく、重めのバッグでも異物感や垂れのリスクを軽減できます。その反面大胸筋下の場合、谷間が寄りにくい、アニメーション変形などの違和感も出る可能性があります。
一方「乳腺下」は柔らかく自然ですが、重さを支える筋肉がないため、シリコンバッグの重たさで皮膚が伸びやすい傾向にあります。下着などで支えを作ることで将来的な下垂を防止する効果も期待できます。
Motiva(モティバ)のようにProgressiveGelやナノテクスチャー加工を採用したバッグは、軽く柔らかく自然な触感が実感される傾向があります。
当院でも「重さはあるけど触った感じが柔らかくて自然」という感想を多くいただいており、素材やブランド選びでも不安を軽減する工夫をしています。