- 日本形成外科学会 認定専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
- 2016年 スキンリファインクリニック吉祥寺院院長 勤務
- 2021年 東京美容外科 銀座院院長 勤務
- 2024年 GLAMRULE CLINIC 銀座院 院長
ヒアルロン酸注入は、しわやボリューム不足を手軽に改善できる人気の美容施術ですが、思った仕上がりにならなかったり、過剰に注入された場合にはヒアルロン酸を溶かすという選択肢があります。
適切に処置すれば元の状態に戻せる反面、溶解にはリスクも伴います。
この記事では、ヒアルロン酸を安全に溶かすための方法や注意点、考えられる副作用やリスクを解説します。
溶解を検討している方にとって、後悔のない選択ができるよう、正しい情報をお届けします。
ヒアルロン酸を溶かすには、主にヒアルロニダーゼと呼ばれる酵素を使用する方法が一般的です。
この処置は、ヒアルロン酸注入後に不自然な膨らみが生じた場合や、過剰な注入によって仕上がりに満足できないといった理由で行われます。
施術は医療機関で行われ、正しい知識と経験を持つ医師の管理下で行うことが安全性を確保するうえで非常に重要です。
ヒアルロニダーゼは、ヒアルロン酸を分解・吸収しやすくする酵素です。
体内に注入されたヒアルロン酸に対して直接注射することで、酵素が働き、短時間で分解されます。
ヒアルロニダーゼはもともと人体にも存在する酵素であるため、一般的には安全ですが、稀にアレルギー反応が出ることもあります。
ヒアルロニダーゼによる溶解は、早ければ施術後数時間以内に効果が現れ、24〜48時間以内に目に見える変化が見られます。
ただし、注入されたヒアルロン酸の種類や量、部位によっては1回の注射で完全に溶けきらないこともあり、その場合は複数回に分けて処置が行われます。
| 条件 | 平均的な回数 | 効果が出るまでの時間 |
|---|---|---|
| 少量の浅い部位 | 1回 | 数時間〜1日 |
| 濃度の高い製剤 | 2〜3回 | 1〜3日 |
| 多量注入・深層部位 | 3回以上 | 数日〜1週間 |
ヒアルロニダーゼの注入量や注射位置を調整することで、ヒアルロン酸を部分的に溶かすことも可能です。
ただし、注入したヒアルロン酸が周囲の組織に広がっている場合、完全に狙った部位だけを溶かすのは難しく、予期しない形の変化が起こることもあります。
精密な処置が必要なため、経験豊富な医師の技術が問われます。
ヒアルロン酸の溶解は誰にでも適用できるわけではなく、製剤の種類や注入部位によって対応が異なります。
また、過去の施術歴や健康状態によっては処置が制限される場合もあります。
ヒアルロン酸には様々な種類があり、製剤ごとに粘度や架橋構造が異なります。
架橋度が高く、濃度が濃い製剤ほど分解されにくく、完全に溶解するまでに時間がかかる傾向があります。
一部の製剤はヒアルロニダーゼに反応しづらく、期待通りの効果が得られないこともあります。
顔の部位ごとにヒアルロン酸の注入層や構造が異なるため、溶解処置の難易度にも差があります。
特に目元や鼻筋など、皮膚が薄く繊細なエリアでは過剰な溶解が起こると凹みや変形が目立ちやすくなります。
一方で唇やほうれい線などは柔軟性があり、比較的リスクが低いとされています。
ヒアルロン酸の溶解前には、どの製剤がどの部位に注入されていたかを明確にしておく必要があります。
製剤によってはヒアルロニダーゼが効きづらい場合があるため、適切な対応をとるためには過去の施術記録が重要です。
記録がない場合でも、経験豊富な医師であれば触診や超音波検査などを用いて判断することが可能です。
ヒアルロン酸の溶解は比較的安全とされていますが、いくつかのリスクや副作用が報告されています。
中には深刻なトラブルにつながる可能性もあるため、注意が必要です。
ヒアルロニダーゼは動物由来または遺伝子組換え由来の成分で作られているため、体質によってはアレルギー反応が出ることがあります。
軽度なものでは発赤やかゆみ、重篤なケースではアナフィラキシーショックのような全身反応が起こることもあるため、事前にパッチテストを行うことが推奨されます。
ヒアルロニダーゼの注射は皮膚や皮下に直接行うため、施術後には腫れや赤み、内出血が見られることがあります。
特に血管の多い部位では内出血が目立つことがあり、数日から1週間ほどで自然に改善しますが、冷却や圧迫などのケアが必要です。
極めて稀ではあるものの、ヒアルロニダーゼが血管内に誤って注入された場合、血管が塞がれたり血流が阻害されたりすることで壊死や視覚障害といった深刻な合併症が生じることがあります。
これらは緊急対応が必要な医療事故につながる可能性があるため、医師の技術と慎重な処置が求められます。
ヒアルロニダーゼの注射位置や量を誤ると、必要以上にヒアルロン酸が分解され、凹みや左右差が出る可能性があります。
特に顔の左右バランスに影響する部位では、微細な差でも大きく印象が変わるため、再調整が必要になることがあります。
一部の高架橋ヒアルロン酸や特殊な製剤では、ヒアルロニダーゼでも完全に溶けないことがあります。
また、分解が不均一に進んだ場合、肌の表面に段差ができるなど、かえって目立つ結果となることもあるため、溶解後の観察と追加対応が重要です。
ヒアルロン酸を溶かした後は、元の状態に戻すためや、より自然な仕上がりを目指して再注入を検討することがあります。
しかし、再注入にはタイミングと方法に注意が必要です。
ヒアルロン酸を完全に溶解したあとでも、すぐに再注入するのは望ましくありません。
組織が安定するまで数日から1週間程度は間を空けるのが一般的です。
炎症や腫れが残っている状態での再注入は、仕上がりに悪影響を与える可能性があるためです。
一部だけを溶かすと顔のバランスが崩れて見えることがあります。
再注入時には全体の印象を見ながら、必要に応じて他部位の調整を行うことで自然な仕上がりを目指します。
医師とのカウンセリングで、どの程度再構築が必要かを十分に話し合うことが大切です。
再注入を行う際には、溶解後の皮膚の状態や炎症の有無を確認し、安全が確保された段階で行う必要があります。
また、前回の失敗を繰り返さないためにも、製剤の選定や注入量、注入技術について慎重に検討する必要があります。

ヒアルロン酸注入後に起こるしこりや固まった部分は、放置すると形の崩れや違和感、最悪の場合、壊死してしまう原因になります。
当院では、これらを安全に溶解し、自然な形に修正することが可能です。
また、溶かした部位に対して再注入する際には、同じトラブルが起こらないよう適切な方法で施術します。さらに、溶解によりたるんでしまった皮膚に対してはタイトニングを行い、見た目のバランスを整えます。

形成外科専門医であり、日本美容外科学会(JSAPS)の正会員として10年以上の経験を積んできた院長が執刀します。
これまで多くのヒアルロン酸後遺症の修正を手がけてきたため、トラブルが複雑なケースでも適切に対応可能です。
専門性の高い医師が施術を行うことで、安全性と仕上がりの満足度を両立しています。
当院では、海外からお越しの患者様にも各種美容医療を安心して受けていただける体制を整えております。院長が英語で直接ご説明できるほか、中国語など多言語の通訳サポートもご利用いただけます。
At our clinic, we have established a system that allows patients from overseas to receive a wide range of aesthetic treatments with peace of mind.
The director is fluent in English and able to provide direct explanations. In addition, multilingual interpretation support, including Chinese, is available.