- 日本形成外科学会 認定専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
- 2016年 スキンリファインクリニック吉祥寺院院長 勤務
- 2021年 東京美容外科 銀座院院長 勤務
- 2024年 GLAMRULE CLINIC 銀座院 院長

瞼の裏側から切肪を除去するクマ取り脱脂。
この方法は、ダウンタイムが短く、術後の見た目の変化も自然なため、近年注目を集めています。
しかし、どれくらい腫れるのか、本当に脱脂だけで大丈夫なのか、凹みや失敗のリスクはないのかといった不安も少なくありません。
本記事では、脱脂のみでクマ取りを行った場合の回復の経過や、リスク、他の施術との違いについて解説します。
施術を検討している方が安心して判断できるよう、リアルな術後の流れをしっかり押さえていきましょう。
手術直後から腫れやむくみが始まり、術後2〜3日目にピークを迎えます。
特に目の下が膨らんだように感じることが多く、内出血によって青紫色の変色が見られることもあります。
ただし、痛みは軽度であることが多く、日常生活に支障をきたすレベルではないことが一般的です。
冷却や頭を高くして寝るなどのセルフケアが、ダウンタイムの短縮に有効です。
術後1週間を過ぎると、目立っていた腫れや内出血は徐々に落ち着いてきます。
10日目以降にはメイクも可能になり、職場復帰や外出も問題なく行えるようになるケースが多いです。
1ヶ月ほど経過すれば、見た目はかなり自然に戻り、周囲に気づかれずに変化を実感できる人もいます。
術後2〜3ヶ月を経て、脂肪が除去された部位の皮膚や筋肉が落ち着き、最終的な仕上がりが完成します。
時間の経過とともに、わずかに残っていたむくみも引き、目の下の輪郭がより滑らかに整っていきます。
経過中に気になる変化があれば、医師による経過観察の中で適切なアドバイスが得られます。
これらの症状は術後の自然な反応であり、多くのケースで1〜2週間以内に改善します。
冷却は腫れの抑制に有効であり、特に術後48時間以内に集中して行うことが推奨されます。
むくみ対策には、水分と塩分の摂取を控えめにし、頭を高くして眠る姿勢が効果的です。
目の奥に鈍い痛みを感じたり、まぶたに圧迫感が残ったりすることがありますが、これらは一過性で、通常数日以内に軽快します。
処方された鎮痛剤の服用や、必要に応じて目薬などを使用することで快適に過ごすことができます。
目元をこすらないように注意し、清潔な状態を保つことが重要です。
術後1週間は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒・喫煙を控える必要があります。
これらの行動は血流を促進し、内出血や腫れを悪化させる可能性があるため注意が必要です。
また、メイクやコンタクトレンズの使用については、医師の指示に従って再開時期を判断しましょう。
経結膜脱脂術では、術後に一時的な腫れや内出血、軽い痛みが発生することがあります。
また、ごくまれに感染や血腫、左右差、くぼみといった合併症が起こる可能性もあります。以下の表に、主な合併症とその対処法を示します。
| 合併症 | 主な内容 | 一般的な対策 |
|---|---|---|
| 腫れ・内出血 | 術後に目元が腫れ、変色する | 冷却・安静・経過観察 |
| 痛み・違和感 | 目の奥や下まぶたに鈍痛がある | 鎮痛剤・点眼薬で対応 |
| 血腫 | 脂肪除去後に血液がたまる | 医師による処置が必要 |
| 感染 | 術後の衛生管理が不十分な場合に起こる | 抗生物質の投与など |
| 左右差・くぼみ | 脂肪の取り方によって非対称や凹みが出る | 修正手術・脂肪注入で対応 |
手術の際には、左右のバランスを慎重に調整する必要があります。
万が一、取りすぎによって目の下にくぼみが生じた場合には、ヒアルロン酸注入や脂肪注入による修正が検討されます。
こうしたトラブルを避けるためにも、事前のカウンセリングでの状態評価と、経験豊富な医師のもとでの施術が不可欠です。