- 日本形成外科学会 認定専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
- 2016年 スキンリファインクリニック吉祥寺院院長 勤務
- 2021年 東京美容外科 銀座院院長 勤務
- 2024年 GLAMRULE CLINIC 銀座院 院長
年齢を重ねるとともに、目の下のクマや小ジワ、たるみといった悩みが目立ちやすくなり、「老けて見える」「疲れて見られる」と感じる方が増えています。
こうした目元のエイジングサインに対して、注目されているのが“肌再生治療”とも呼ばれる「リジュラン注射」です。
本記事では、リジュラン注射の基本情報から、実際の目の下への効果、治療の回数や持続期間、ダウンタイム、他の治療法との違い、価格の相場まで解説します。
リジュランの注入によって、目の下のクマや小ジワがどのように改善されるのかを知ることは、施術を検討するうえで非常に重要です。
青クマは血行不良によって皮膚が青黒く見える状態で、リジュランは血流改善と真皮の厚み回復を通じてこの悩みにアプローチします。
また、茶クマや影クマに対しても、肌の再生力向上により、色素沈着の軽減や凹みの緩和が期待できます。
コラーゲン生成が促されることで、目元のハリや弾力がアップし、乾燥によるちりめんジワや細かいシワも目立たなくなります。
肌のキメが整い、ツヤ感が出ることで、顔全体の印象が明るく見える効果もあります。
リジュランは水分保持力の高い肌環境を整えることで、乾燥を防ぎ、小じわの発生を抑えます。
これにより、しっとりとした若々しい質感が持続し、化粧ノリも改善されます。
ヒアルロン酸のように直接的にボリュームを加えるわけではありませんが、肌自体のふくらみを取り戻すことで、目の下の影やくぼみが自然に軽減されます。
リジュラン注射は即効性よりも、徐々に肌質が改善されていく工程を重視した治療法です。
施術からおおよそ2〜3週間後に肌のハリや明るさを実感し始める方が多く、繰り返しの施術によってその効果がより安定し、持続しやすくなります。
一般的には2〜4週間間隔で3〜4回の施術が推奨されており、1クール終了後は半年〜1年に1回程度のメンテナンスを行うことで効果を維持できます。
初回施術のみで劇的な変化を求めるというよりも、回数を重ねることで徐々に若々しい目元へと変化していく点が特徴です。
1クールとしての施術スケジュールは以下の通りです。
回数 | 期間の目安 |
---|---|
1回目 | 初回施術 |
2回目 | 2〜3週間後 |
3回目 | さらに2〜4週間後 |
4回目(必要に応じて) | 1ヶ月後 |
目の下というデリケートな部位に施術を行うため、ダウンタイムや副作用についての不安を感じる方は少なくありません。
リジュラン注射では、極細の針を使用することに加え、施術前には麻酔クリームを使用するため、痛みは最小限に抑えられます。
注入時の痛みに対しては、麻酔クリームや冷却によって十分な対策が施されます。
施術に対する恐怖心がある方にも配慮された施術が用意されています。
施術直後は赤みや腫れ、内出血が生じる場合があります。2~3日は赤身やむくみが残りますが、徐々に落ち着いていきます。
個人差はあるものの、日常生活に大きな支障をきたすようなダウンタイムは少ないとされています。
美容医療において費用と効果のバランスを考慮することは非常に重要です。
リジュラン目の下施術では、1回あたり約3万円前後が相場となっており、初回クール(3〜4回)で9万円〜12万円程度の予算が必要となります。
他の注入治療と比較して、即効性は劣るものの、肌質そのものを改善するため、長期的に見ると高いコストパフォーマンスが期待できます。
継続的なメンテナンスを加味しても、半年から1年に1回の施術で十分に効果を維持できるケースもあります。