- 日本形成外科学会 認定専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
- 2016年 スキンリファインクリニック吉祥寺院院長 勤務
- 2021年 東京美容外科 銀座院院長 勤務
- 2024年 GLAMRULE CLINIC 銀座院 院長
出産と授乳を経て、「以前より胸がしぼんだ気がする」「垂れてしまって戻らない…」と悩む女性は少なくありません。
特に産後はホルモンバランスの変化や乳腺の萎縮、皮膚のたるみが重なり、バストの形や位置に大きな変化が生じやすくなります。
そこで本記事では、なぜ産後に胸が垂れるのか、そしてそれを自力で戻すことができるのかについて、医学的根拠をもとに詳しく解説します。また、セルフケアの限界と、美容医療による現実的な改善方法についてもわかりやすく紹介します。
妊娠・出産・授乳を通して、バストのサイズは短期間で大きく変化します。
特に授乳期は乳腺が発達して胸が膨らみ、断乳後は一気に縮小するため、そのたびにバストを支えるクーパー靭帯と皮膚に大きな負担がかかります。
クーパー靭帯は一度伸びたり切れたりすると再生されず、皮膚もたるんでしまうと自然な回復は困難です。そのため、どれだけセルフケアを頑張っても、出産前のような高く丸いバストに完全に戻すことは難しいとされています。
産後は女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌が急激に低下し、それに伴って乳腺が縮小して脂肪へと置き換わります。これによりバスト内の構造が大きく変化し、以前のようなハリやボリュームが失われやすくなります。
さらに、授乳によるエネルギー消費や育児中のストレス・睡眠不足・急な体重変動も加わり、胸の脂肪が減少しやすくなることが、バストの下垂に拍車をかける要因となります。こうした内部・外部の変化が複合的に絡むことで、自然には戻りにくい状態が形成されてしまうのです。
産後のバストは、妊娠・授乳によるサイズ変化と皮膚の伸びによって形が崩れやすくなっています。そのため、日中はしっかりホールド力のあるブラ、夜はナイトブラでのサポートが非常に重要です。
特に、脇や背中に流れた脂肪を正しい位置に戻すよう意識して下着を選ぶことで、バストラインのキープや軽度の見た目改善が期待できます。
ナイトブラは、就寝中の無防備な姿勢からバストを守り、クーパー靭帯への負担を軽減する目的で使用されます。
ただし、どんなに機能的な下着であっても、すでに下垂した胸を「元の位置に戻す」ことはできません。あくまでも現状維持や予防のための補助的なケアと捉えることが大切です。
バストは乳腺や脂肪だけでなく、大胸筋や小胸筋などの筋肉によって支えられています。そのため、大胸筋を中心とした筋トレを行うことで、バストを下から押し上げるようなサポート効果が得られます。
特に「合掌ポーズ」や「腕立て伏せ(膝付きでも可)」などは、初心者でも取り組みやすく効果的です。
また、姿勢の悪さ(猫背や巻き肩)はバストの位置を低く見せてしまうため、日常的な姿勢の意識改革も欠かせません。
肩甲骨を寄せるストレッチや深い呼吸の習慣は、胸を開いて美しいバストラインを作る助けになります。ただし、こうしたトレーニングや姿勢改善は緩やかな補正効果にとどまり、劇的な変化を求めるには限界があります。
産後のバストは皮膚の乾燥やハリの低下が進行しやすいため、毎日の保湿ケアやマッサージで肌の柔軟性を保つことは非常に有効です。
入浴中や入浴後のタイミングで、優しく円を描くようなマッサージを取り入れることで、血流が促進され、バストの皮膚や脂肪組織の代謝が活性化します。
また、保湿成分(ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミドなど)を含んだバスト専用のクリームを使うことで、肌のハリ感や弾力をサポートする効果も期待できます。
ただし、力を入れすぎたり、クーパー靭帯を刺激するようなマッサージは逆効果になることもあるため、「優しく・継続的に」を心がけることが大切です。なお、マッサージや保湿はあくまでも「肌の質感ケア」であり、形そのものを大きく変えるものではない点も理解しておきましょう。
人工的なインプラントを乳腺下や大胸筋下に挿入する手術で、希望のサイズを明確に実現できるのが最大の特徴です。
特に下垂が強いケースでも、物理的にバストをリフトし、しっかりしたボリュームを出せるため、確実な改善を望む方に適しています。
デュアルプレーン法は、シリコンバッグを大胸筋の下と乳腺の間に部分的に挿入する豊胸手術の手法で、特にバストの下垂がある方に適した術式です。
筋肉によるサポートと乳腺への自然なフィット感を両立できるため、バッグの位置が下がらず、美しいバストラインを作ることが可能です。
この方法は、加齢や授乳でバストが下がった方でも、自然な位置にボリュームを持たせつつ、垂れた印象を軽減する効果が期待できます。また、大胸筋の一部がバッグを覆うことで被膜拘縮のリスクが下がり、長期的な安定性にも優れています。
特に「皮膚のたるみはあるが、リフト手術まではしたくない」という方には、形・高さ・柔らかさのバランスが良い選択肢として人気の高い術式です。
自身の脂肪を採取してバストに注入する方法で、触感や見た目が自然で柔らかい仕上がりが魅力です。
さらに不要部位の痩身にもなる点もメリットです。ただし、一度に大きなボリュームアップは難しく、定着率に個人差があるため、重度の下垂改善には不十分なこともあります。
しこりリスクや脂肪吸引のダウンタイムも考慮が必要です。
シリコンバッグと脂肪注入を組み合わせたアプローチで、バッグによる確実な容量と脂肪による自然な質感を同時に狙える方法です。
特に痩せ型で脂肪注入だけでは満足できない方や、触感の違和感をなるべく避けたい方に選ばれています。形の微調整や輪郭カバーも可能ですが、費用(一般的に100〜200万円台)やダウンタイムの増大がデメリットとなります。
グラムルールクリニックの医師は、日本形成外科学会の専門医資格と、日本美容外科学会(JSAPS)正会員の両方を保有しています。
そのため、豊胸および抜去術に関する専門性と学術的裏付けを備えており、高い信頼性と安全性が期待できます。
近年では産後に豊胸される方が増えており、多くの方がカウンセリングに来られています。自然な悩みですのでお気軽にご相談下さい。当院では産後豊胸の症例も多くござます。
当院は、豊胸施術を専門にしており、10年以上のシリコンバッグ豊胸、脂肪豊胸豊胸、シリコンバッグ除去、交換、アクアフィリングの除去、ヒアルロン酸豊胸の除去、しこり・石灰化の除去など網羅的に行っています。
当院の執刀は全て院長が行います。女医によるカウンセリングと手術になるため、男性医師には伝えにくい点も気兼ねなくお伝えいただけます。
他院で受けられた方でも問題なく対応できるので、まずは無料カウンセリング等でご相談ください。