脂肪注入豊胸の術後のダウンタイム(痛み・腫れ)の対策と過ごし方

脂肪注入豊胸の術後のダウンタイム(痛み・腫れ)の対策と過ごし方

「脂肪注入による豊胸手術に興味はあるけれど、術後の痛みや過ごし方が不安…」そんなお声をよく耳にします。

実際、脂肪注入豊胸手術後のダウンタイムや定着率、そして感染のリスクは、施術の効果を大きく左右する大切なポイントです。

この記事では、脂肪注入豊胸を受けた多くの患者様が気にされる「術後の痛みの程度」や「ダウンタイムの長さ」、さらに「日常生活で気をつけるべきこと」まで、豊胸を専門とした形成外科専門医の視点からわかりやすくご紹介します。

脂肪注入豊胸の術後ダウンタイム

術後3日頃が痛みや腫れ・むくみのピーク

術後3日目頃は、バストも脂肪吸引した部位も筋肉痛に似た鈍い痛みや腫れ、むくみが最も強く感じやすい時期です。多くの患者様が「胸よりお腹や太ももの吸引部のほうが痛みを感じた」とおっしゃいます。

これは、吸引した部分が広範囲に影響を受けるためです。冷却や鎮痛薬で調整しながら、できるだけ安静を心がけることが回復の第一歩になります。

脂肪注入部位は筋肉痛のような鈍い痛みが中心

注入箇所は、軽い張りや鈍痛が中心です。多くの方は「重みを感じるけど激痛ではない」とおっしゃいます。これは筋肉痛のような感触で、鎮痛薬で和らぎ、1週間前後で落ち着いていきます。

脂肪吸引部位は吸引量や範囲によって痛みが強くなる

吸引部位は、範囲や量が大きいほど痛みも増します。太ももや腹部などでは特に「座ると響くような痛み」や突っ張り感があり、これもまた筋肉痛に近い痛みが続きます。

通常、1週間程度で鎮痛薬が不要になる方が多く、2〜4週間で腫れや内出血が引いていきます。

つっぱり感や鈍痛が1〜2週間続く

手術後1〜2週間の間は、バストにも吸引部にもつっぱり感や軽い鈍痛が残ります。特に吸引した部位は皮膚が引っ張られるような感触が続きますが、これは治癒の過程で自然に生じる反応です。多くの方がこの時期を乗り越えると、動作の不快感が徐々に改善したと実感されています 。

完全に回復するまでには3~6ヶ月かかることも

術後3〜6ヶ月ほどかけて、皮膚のつっぱりやしびれ感、違和感がゆっくりと落ち着いていきます。バ

ストの形や質感もしっとりと自然になっていき、最終的な仕上がりを迎えます。「術後すぐの見た目や感触がゴールではなく、半年後にはさらに自然になる」とお伝えすると安心される方が多いです。

術後に現れる主な症状と経過

腫れ・内出血2〜4週間
むくみ術後1週間がピーク
その後2〜4週間で緩やかに解消
傷跡3ヶ月ほどで赤みが軽減
半年〜1年で自然な線に
しびれ・つっぱり感吸引部に数ヶ月間残ることがある
半年〜1年でほとんど解消

腫れ・内出血(2~4週間)

注入部と吸引部ともに、皮下で出血しやすいため腫れや内出血(青あざ)が出ます。通常は2〜4週間かけて自然に消えていき、見た目にも落ち着いていきます。

むくみ(1週間~1ヶ月)

むくみは術後1週間がピークとなり、2〜4週間で緩和します。脂肪を注入したバストが「大きすぎる」ように見えてしまうこともありますが、水分戻りや炎症のためで、徐々に落ち着きます 。

傷跡(3ヶ月程度)

吸引部や注入部の小さな傷は、術後3ヶ月で赤みが減り、6〜12ヶ月ほどで自然な線として馴染んできます。「時間と共にほとんど目立たなくなる」ことをお伝えすると安心される患者様が多いです 。

脂肪吸引部のしびれやつっぱり(数ヶ月)

吸引部は、つっぱり感や軽いしびれが数ヶ月続くことがあります。治癒はゆっくり進みますが、半年〜1年でほとんど気にならなくなる方が多いです。

定着率を高めるための術後ケア

下着と睡眠姿勢の注意点

多くの患者様が心配されるのは、「バストが潰れて定着率が下がること」です。当院では術後3ヶ月までは柔らかいブラやスポーツブラの着用を推奨し、ワイヤー入りは避けています。

そして就寝時は仰向けで寝るようお願いしています。圧迫や強いマッサージは脂肪の定着を妨げてしまうため、避けていただいています。

ワイヤー入りブラの使用は術後3ヶ月以降、柔らかいブラやスポーツブラを着用

初期3ヶ月は脂肪の定着が不安定なため、締め付けの強いワイヤー入りブラは避け、柔らかい素材で優しく支えるブラジャーをおすすめしています。

圧迫を避けるため、仰向けでの就寝を徹底。バストのマッサージや押し込みは避ける

寝るときに胸を下にしない仰向け姿勢を守っていただくことで、脂肪が均一に定着しやすくなります。また、バストを押したり揉んだりする行為は定着率を下げるため、控えていただいています。

食事・体重管理と生活習慣

注入脂肪が定着するには、術後の栄養と体重維持が重要です。「ダイエットを我慢できるか不安」という方も多いですが、実際には体重が急激に落ちると脂肪が吸収されやすくなり、定着率を下げてしまいます。当院では術後6ヶ月間、水分と栄養をしっかり取ることを大切にしています

術後の食事制限やダイエットは脂肪の定着率に悪影響

術後すぐに体重を落とすと、注入した脂肪も一緒に減ってしまうため、無理な食事制限は避ける必要があります。

6ヶ月程度は栄養と水分を十分にとる

脂肪が定着するには半年程度かかりますので、毎日の食事でタンパク質・野菜・良質な脂質をバランスよく摂るとともに、水分もしっかり補うことが大切です。

脂肪注入豊胸の術後の感染や合併症を防ぐ方法

術後1週間以降に発熱・赤み・強い痛みが出たら感染の可能性

術後に熱っぽさ、腫れ、赤み、強い痛みが1週間以降に出た場合、感染のサインかもしれません。多くの患者様が感染が定着率に影響することを心配されますが、適切な抗生剤治療で改善が可能です。当院では、そういった症状を感じられたらすぐに担当医に連絡していただくよう促しています 。

脂肪壊死やしこり・石灰化を防ぐためのポイント

術後しこりや硬さ、石灰化が起こる方もいらっしゃいますが、多くは注入量を適切に分散することで防止できます。

無理に大量注入するのではなく、層ごとに分けて注入することで、脂肪の血流が途絶えるリスクを抑えられ、しこりや硬結の頻度が低くなります。

さらに、術後の経過観察を丁寧に行うことで、小さな変化でも早期に対応でき、仕上がりにも定着にも良い影響があります。

術後の日常生活と行動制限

仕事復帰のタイミング

術後1週間ほどで、デスクワーク中心の仕事なら無理なく復帰可能です。血流を良くする行動は避けていただき、無理なく体を慣らしていく形をおすすめしています 。

運動のタイミング

軽い散歩やストレッチは術後2週間以降から様子を見つつ開始できます。一方で、激しい運動や筋トレ・エステ・サウナなどは術後1ヶ月以上は避けるようお願いします 。

入浴・冷却・飲酒・喫煙の注意点

術後1週間はシャワーで清潔を保ち、湯舟は医師の許可が出るまで控えてください。初期2〜3日は冷却によって腫れを抑えられますが、冷やしすぎは血流が悪くなるため注意が必要です。

そして、飲酒や喫煙は感染や脂肪壊死のリスクを高めるため、術後1週間~1ヶ月は控えていただくことをおすすめしています

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