- 日本形成外科学会 認定専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
- 2016年 スキンリファインクリニック吉祥寺院院長 勤務
- 2021年 東京美容外科 銀座院院長 勤務
- 2024年 GLAMRULE CLINIC 銀座院 院長
脂肪豊胸は「自分の脂肪を使うから安心」と思われがちですが、脂肪塞栓症や麻酔による合併症といった死亡リスクをはらんでいます。
とくに施術の方法や体質によっては、命に関わる重大な合併症が起こる可能性もゼロではありません。
当院では、安全性・仕上がりの安定性・将来的なメンテナンス性といった観点から、シリコンバッグ豊胸を第一選択肢としてご提案しています。
本記事では、脂肪豊胸による死亡リスクの実態と、当院がシリコンバッグ豊胸を推奨する理由について詳しく解説します。
脂肪豊胸で死亡するリスクはあります。脂肪が誤って血管内に注入されると、脂肪塞栓症を引き起こし、肺や心臓、脳などの重要な臓器を塞ぐことで致命的な状態を招く可能性があります。
米国CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の報告(2009〜2022年)によると、ドミニカ共和国で美容整形を受けた米国市民93人が死亡し、その多くが脂肪塞栓や静脈血栓塞栓を原因としていました。
死亡原因は脂肪塞栓や静脈血栓塞栓が中心であり、特に脂肪注入を伴う施術や、複数の手術を同時に受けたケースでリスクが高まっていたとされています。(出展:CDC)
この報告には脂肪豊胸に限定した死亡例の明記はありませんが、同様の技術である脂肪注入による死亡事例が存在する以上、脂肪豊胸にも同様のリスクが伴うと考えられます。
日本国内でも、脂肪吸引中または術後の死亡事故が報告されています。
「豊胸手術など脂肪注入を伴う施術」に関連するリスクとして指摘されることはありますが、脂肪豊胸が直接の死亡原因と確認された事例は現時点で公開されていません
脂肪豊胸で最も重篤な合併症の一つが脂肪塞栓症です。
これは注入された脂肪が血管内に誤って入り、血流に乗って肺や心臓、脳などの重要臓器に到達して塞栓を引き起こす状態です。
脂肪豊胸では、広範囲の脂肪吸引と注入を伴うため、全身麻酔または静脈麻酔が使用されることが多くなります。
麻酔薬の過剰投与、呼吸抑制、アレルギー反応、誤嚥などが命に関わるリスクとなることがあります。
また脂肪吸引を行う部位にはチュメッセント液という局所麻酔を散布してから脂肪吸引を行います。この局所麻酔薬も大量に使用することで局所麻酔中毒を引き起こすことがあります。
特に、モニタリングや緊急対応が不十分な施設では危険性が高まります。
脂肪豊胸の施術において、豊胸以外の部位への脂肪注入や他の美容施術を同時に行うことは稀ですが、仮に複数の手術を一度に行えば、麻酔時間や出血量が増え、身体への負荷が高まる可能性があります。
1回の手術で大量の脂肪を吸引し、それを無理に注入することで、脂肪塞栓や脂肪壊死、感染症のリスクが上昇します。
注入量が多いほど血管への誤注入リスクが高まるため、安全性に配慮した注入技術と判断が不可欠です。
肥満(BMIが高い)、高血圧、糖尿病、喫煙歴、過去の血栓症や呼吸器疾患などを持つ方は、脂肪豊胸に伴う合併症のリスクが上がります。
シリコンバッグ豊胸は、世界中で広く行われている安全性の高い手術法です。
当院では、FDAやPMDAで承認された医療用インプラントのみを使用し、感染対策や清潔操作も徹底しています。
長年の臨床実績に基づくデータも豊富で、医療としての信頼性が確立されています。
脂肪注入では定着率に個人差があるため、想定より小さくなるケースもあります。
一方、シリコンバッグはあらかじめ形やサイズを選べるため、仕上がりの予測がしやすく、希望通りのボリューム感を実現しやすいのが特徴です。
左右差の調整も容易で、バランスのとれた自然な仕上がりが可能です。
シリコンバッグ豊胸は、脂肪の吸引を伴わないため、手術時間や身体への負担を抑えることができます。
特に全身麻酔の時間が短く済むため、術後の回復も比較的スムーズです。
患者様の体力や既往歴に配慮しやすいのもメリットです。
バッグの寿命が来た場合や、万一トラブルが起きた際には、摘出や入れ替えが比較的容易です。
また、カプセル拘縮といった術後の変化に対しても、対策や再手術の手段が確立されています。
長期的な視点でも安心できる施術です。
脂肪豊胸は「一度で理想のバストになる」とは限らず、複数回行っても思うように定着せず、費用や身体への負担に苦しむ方も少なくありません。
当院では、定着しにくい原因を分析し、再注入ではなく別のアプローチ(シリコンバッグ・複合施術など)をご提案することも可能です。無駄な再手術を繰り返さず、効率的に理想のバストへ近づけます。
脂肪豊胸に伴う脂肪吸引では「太ももやお腹がボコボコになった」「皮膚がたるんでしまった」といった後悔の声も多くあります。
当院では吸引部の凹凸を整える脂肪再注入・タイトニング治療を組み合わせ、滑らかなラインを回復させることが可能です。
脂肪が壊死してしこり(オイルシスト)を形成してしまうケースも珍しくありません。
放置すると炎症や感染の原因となるため、しこり除去や溶解処置が必要です。当院では形成外科的な処置と同時に、バストラインを美しく再構築するプランをご用意しています。
単純な除去や修正だけで終わらせず、同時により確実な豊胸方法(シリコンバッグ挿入や改良された脂肪注入)を行うことで、理想のバストを実現することも可能です。
「2回、3回やっても満足できなかった」という方には、一度の手術で確実な結果が期待できるシリコンバッグ豊胸をご提案することもあります。
ただし、しこりの状態や皮膚の状況によって最適な方法は異なるため、術前診断で最も適した治療法を判断します。
形成外科専門医は高度な専門性を求める資格です。
医師免許取得後、6年以上経過し、2年間の初期臨床研修の後、認定施設での4年以上の形成外科研修に加え、学会講習会への参加や論文発表などの要件を満たし、資格試験に合格する必要があります。
当院は形成外科専門医による豊胸修正や再建などの複雑な施術に対応しています。
10年以上の形成外科手術の経験を活かし、「もう失敗したくない」という患者様の気持ちに応え、安全性と確実性を重視した施術を提供しています。
当院では、海外からお越しの患者様にも各種美容医療を安心して受けていただける体制を整えております。院長が英語で直接ご説明できるほか、中国語など多言語の通訳サポートもご利用いただけます。
At our clinic, we have established a system that allows patients from overseas to receive a wide range of aesthetic treatments with peace of mind.
The director is fluent in English and able to provide direct explanations. In addition, multilingual interpretation support, including Chinese, is available.