ヒアルロン酸による豊胸は、手軽さとダウンタイムの少なさから人気の高い施術ですが、施術後に「しこりのようなものができた」と感じ、不安を抱える方も少なくありません。
しこりはすべてが危険なものではありませんが、放置すると硬化や炎症を引き起こすこともあるため、正しい判断と適切な対応が必要です。
本記事では、ヒアルロン酸豊胸後にしこりができた場合の対処法や治療の選択肢について、豊富な診療経験に基づき分かりやすく解説いたします。
しこりを自分で揉んだりすると、余計に膜が厚くなり、炎症や組織の瘢痕化(硬くなる状態)につながることがあります。ヒアルロン酸は水分を多く含むため、無理に圧をかけることで内容が周囲に広がり、治療が難しくなるリスクがあります。気持ちは理解できますが、まずは自己判断せず、適切な診察を待つことが重要です。
受診までの間は、しこりの場所・直径・硬さ・痛みの程度をメモに残してください。エコー検査の際に医師に正確に伝えることで、しこりの性状を把握しやすくなります。また、いつから気づいたか、他に変化があったか、なども記録しておくと診断の助けになります。これによって、医師が最も適切な治療計画を立てることが可能になります。
項目 | 記録すべき内容 |
---|---|
発見時期 | いつから違和感があったか |
変化の経過 | 大きさや硬さが変わったかどうか |
痛み・赤み | 触ったときに痛みや熱感があるか |
注入履歴 | 注入日と量(記録があれば) |
他の症状 | しこり周囲のかゆみや腫れの有無 |
これらの情報を整理して伝えることで、クリニックでのスムーズな診察につながり、的確な対応を受けることができます。」
ヒアルロニダーゼとは、ヒアルロン酸を分解する酵素のことです。しこりが比較的柔らかく、膜(被膜)が厚くない場合には、この酵素を注入し溶解したあとに針で吸引する方法が効果的です。多くの患者様が、「注射後1日以内〜数日」でしこりが小さくなったと実感されています。
しこりが硬く、被膜が厚くなっている場合は、ヒアルロニダーゼだけでは溶けにくく、切開による摘出が必要になります。乳輪に沿った傷跡をなるべく目立たなくする工夫がされますが、しこりが大きい場合には数cmの切開となるケースもあります 。
治療法は、しこりの硬さ・大きさ・数、被膜の厚み、炎症の有無によって判断されます。通常はエコーで詳細に診断し、比較的軽度であれば溶解注射+吸引、大きい・硬い場合は切開摘出という流れです。当院でも同様の流れで、患者様の状態に応じて最適な治療をご提案いたします。
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