- 日本形成外科学会 認定専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
- 2016年 スキンリファインクリニック吉祥寺院院長 勤務
- 2021年 東京美容外科 銀座院院長 勤務
- 2024年 GLAMRULE CLINIC 銀座院 院長

シリコンバッグ豊胸をした胸は、老後になると皮膚のたるみで不自然に浮き出たり、経年劣化によって10〜20年を目安に抜去や入れ替えの手術が必要になります。
本記事では、シリコンバッグを入れたまま老後を迎えた際の変化や起こりうるリスク、将来に向けた抜去・入れ替えについて解説します。
現在、豊胸を検討していて将来のリスクが気になる方、過去にシリコンバッグ豊胸をしていてご自身の胸の状態に不安・違和感がある方は、まずは当院のLINE無料からお気軽にご相談ください。

年齢を重ねると、バストを支えているクーパー靭帯が長年の重力負担によって伸びたり切れたりし、皮膚自体のコラーゲンやエラスチンも減少して弾力が低下します。そのため、豊胸手術の有無にかかわらず、バストは重力に逆らえずに下垂していくのが自然な老化現象です。
加齢とともに女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減少すると、乳腺組織が萎縮して小さくなります。代わりに脂肪の割合が増えるため、胸の肉質は柔らかくなり、デコルテ(胸の上部)のボリュームが削げてハリが失われていきます。
加齢によって皮膚や皮下脂肪が薄くなると、中に入っているシリコンバッグを覆い隠すカバー力が弱まります。その結果、バッグの縁やシワが皮膚の表面に波打つように浮き出て見えてしまうリップリング現象が起こりやすくなり、見た目に不自然さが生じるリスクがあります。
自身の乳房組織や皮膚は加齢で垂れ下がっていくのに対し、人工物であるシリコンバッグは加齢で萎むことがありません。そのため、体は年齢を重ねているのにインプラントだけが高い位置でパンと張ったまま残り、胸だけが不自然に若々しいという違和感や、胸が二段に分かれる二段胸(ダブルバブル)が生じることがあります。

日本の厚生労働省に似た役割を持っているFDA(米国食品医薬品局)もシリコンバッグは生涯使用できるものではない、と明言している通り人工物である以上、経年劣化は避けられません。一般的に10〜20年で破損リスクが高まるとされており、バッグが破れて中のシリコンジェルが漏れ出す(サイレントラプチャー)可能性があります。
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シリコンバッグが長期間体内にあると、防御反応としてバッグの周りにカルシウムが沈着する石灰化が起こることがあります。石灰化が進むとレントゲンなどに影として映り込むだけでなく、バストの変形や不自然な硬さの原因となります。

体が異物であるシリコンバッグを包み込もうとして形成する被膜(カプセル)が、時間とともに分厚く硬く縮んでしまう現象をカプセル拘縮と呼びます。老後になってカプセル拘縮が進行すると、胸が石のように硬くなり、不自然に形が変形してしまう恐れがあります。
カプセル拘縮が重度になったり、バッグの破損や石灰化が進んだりすると、胸に痛みを感じたり、しこりのように硬く触れたりすることがあります。これらの自覚症状が現れた場合は、速やかにバッグの除去や入れ替えを検討する必要があります。
乳がん検診で一般的なマンモグラフィ検査は、乳房を強い力で圧迫するため、シリコンバッグが破損するリスクがあります。そのため、シリコンバッグを入れているとマンモグラフィ検査を断られる医療機関も少なくありません。
マンモグラフィが受けられない場合、代替としてエコーによる超音波検査やMRI検査を受ける必要があります。老後も健康管理のために乳がん検診は必須となるため、事前に豊胸バッグに対応しているクリニックや検診施設を探しておく必要があります。
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長年シリコンバッグが入っていた胸は、バッグの重みと体積で皮膚が伸びきっている状態です。老後に抜去のみを行うと、中身がなくなったことで胸が一気にしぼみ、余った皮膚がたるんでシワシワになってしまうなど、見た目の喪失感が大きくなる可能性があります。
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シリコンバッグの経年劣化やカプセル拘縮が起きた場合、古いバッグを取り出して新しいシリコンバッグに入れ替える手術が行われます。老後の体型や下垂に合わせてより自然に見えるサイズに落としたり、バッグの位置を調整したりすることで、年齢相応のバストラインに整えることが可能です。
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高齢になってからの全身麻酔や切開を伴う手術は、若い頃に比べて身体的な負担やリスクが大きくなります。また、抜去や入れ替えの手術には数十万円〜100万円程度の費用がかかるため、老後の資金計画や体力面を考慮し、50代~60代など体力があるうちに方針を決めておくことが大切です。